2007年06月28日

算法少女

『算法少女』を読んだよ。カテゴリは歴史小説…。

時は江戸時代。父親から算法(和算)の手ほどきを受け、その実力が評判になった少女のお話。小説のモデルが実在したらしく、実際に『算法少女』という和算書があるらしいよ。

小説の中身は、少女の算法の実力を知った大名が、お姫様の算法指南役として屋敷に上げようとしたが、邪魔が入り、色々と事件が起こるという、極々普通のお話。

江戸時代の和算は、学問というより武術に近いイメージかも。○○流、××流などの道場があって、そこで手ほどきを受ける。当然、流派同士の対立もある。だから、算術式は秘伝の秘。これじゃ、学問的な発展はなく、西洋数学に遅れをとるわけ。実際、ニュートンやライプニッツと同時代を生きた関孝和は、微分積分法の考え方に達していたという話し出し。

ちょっと、話が逸れた。江戸時代に発刊された『算法少女』には、円周率の級数的計算方法が書かれているとか。アッシも遠い昔に習ったなぁ〜。忘れたけど〜。
算法少女 (ちくま学芸文庫)
算法少女 (ちくま学芸文庫)遠藤 寛子

筑摩書房 2006-08
売り上げランキング : 41252

おすすめ平均 star
starただひたむきに信じること
star読みやすくて面白い
star想定外のおもしろさに満ちた傑作です。

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

応援クリックはこちら→にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

posted by りすじぃ at 18:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 90文学

2007年06月26日

われわれはどこに行くのか?

『われわれはどこに行くのか?』を読んだよ。地球学的人間論って何?

中身は人類とか宇宙とか地球とか。ざっくり言うと環境論。地球システムって本当にすごいと思う。酸素だって、生物圏の排泄物なんだものね。
排泄物っていうと聞こえは悪いけど、廃棄物っていうと例のゴミ問題と結びつく。本書でいう「地球システム」とはここでいう「環境エンジン」なんだよね。

そして、人間圏という考え方。現在の人間圏は「地球のモノやエネルギーの流れを速めている」ということになると筆者。人間圏の地球へのインパクトを考えると、人間圏の存続時間は地球の誕生からの時間を大きく締めていることになるという。絶対時間はたかが一万年なのに…。

さて、アッシの以前からの疑問に答える箇所有り。ビックバン以前はどうだったのか?
理論的な説明として「インフレーション宇宙」というものがあるとか。よく分からない…。
やっぱり、モノの世界だけでは説明できないんだろうなぁ〜と納得し、結局、我々はどこに行くのかは分からずじまいでした〜。
われわれはどこへ行くのか? (ちくまプリマー新書 (054))
われわれはどこへ行くのか? (ちくまプリマー新書 (054))松井 孝典

筑摩書房 2007-02
売り上げランキング : 56204

おすすめ平均 star
star新鮮な論理
star科学のあるべき姿を指摘
star地球システムという発想から壮大な宇宙論・地球論を平易に語る!

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

応援クリックはこちら→にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

posted by りすじぃ at 19:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 40自然科学

2007年06月23日

小さい駅の小さな旅案内

『小さい駅の小さな旅案内』を読んだよ。旅の範囲は小さいとは思えないんだけど…。

鉄道を利用した関東近県の日帰り旅案内。関東近県といっても、神奈川、千葉、長野、一部山梨のみ。筆者の嗜好の表れか。あと、日帰りの為か、新幹線や特急もフル活用。で、実際に現地にいる時間は数時間。なんか勿体ないなぁ〜という気分。

それでも観光地はまったく登場せず。そのこだわり方がいいよ。まったく無名の小さな駅に降り立ち、駅間をウロウロと歩く。ガイドブックとは無縁の世界。そこには人に知られない素晴らしい場所がある。そこに住んでいる人にとっては、日常の場所なのにね。

旅って日常からの脱却だけど、観光地は日常の延長でしかないよね。だから、人知れずの場所への旅にアッシもあこがれるんだろうなぁ〜。

そういえば、本書に登場する唯一観光地と言えば、真鶴のような…。
小さい駅の小さな旅案内 カラー版 (COLOR新書y)
小さい駅の小さな旅案内 カラー版 (COLOR新書y)夏目 雄平

洋泉社 2007-05
売り上げランキング : 315413

おすすめ平均 star
star小さな旅を見つけた

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

応援クリックはこちら→にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

posted by りすじぃ at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 20歴史

2007年06月21日

アインシュタイン丸かじり

『アインシュタイン丸かじり』を読んだよ。「あること」さえ認めれば、目から鱗。

アインシュタインに関する新書が出れば、必ず目を通すようにしているアッシ。過去に何冊も読んでいるけど、「完全に分かった!!」と自分の身になる理解までは辿り着ける本には出会わず。
で、本書。アッシ的に明かりが見えたのは事実。文体がよいせいか、説明が分かりやすいし。

時間が遅れるとか空間が縮むとかの解説も、光速になるほど顕著に現れる理由も数式で示されているのでスッキリ分かる。これは数学の威力。

さて、冒頭の「あること」とは。それは、光速とは相対的な速度ではなく、絶対的な速度であるということ。これは、時間と空間が相対的であることを意味すると。

一般的には、距離や時間は絶対的なもので、速度は相対的なものだけど、これが逆転するのだから、理解は進まないよね。
L(距離)=v(速度)×t(時間)
こうやって、数式で表すと、距離と時間が可変になるのが分かるよね。

あ〜、アッシの理解が正しいかを確かめる為に、誰かに説明してみたい〜。
アインシュタイン丸かじり―新書で入門 (新潮新書 207)
アインシュタイン丸かじり―新書で入門 (新潮新書 207)志村 史夫

新潮社 2007-03
売り上げランキング : 189969

おすすめ平均 star
starかく美しき(式)
starこの本を読んで今まで以上にアインシュタインが好きになった。
star奇跡っぷりを堪能!

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

応援クリックはこちら→にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

posted by りすじぃ at 19:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 40自然科学

2007年06月09日

フューチャリスト宣言

『フューチャリスト宣言』を読んだよ。茂木さんの考えていることが徐々に理解できてきたような…。

最近アッシが注目の茂木さんと梅田望夫氏の対談集。アッシと年代が同じだけに、共感する部分が多々あり。例えば、アポロ11号の月面着陸。アッシも宇宙漫画を夢中で読んでいた。未来は希望に満ちていたよ。自分が大人になったら、どんなにすごい世の中になっているんだろう…と。

さて、お二人の対談。アッシ的に注目に値する発言が多数。例えば、
大学で教えるエネルギーをブログにかけたい
大学はもう終わっている
など。要は、学ぶためのコンテンツは、大学の講義で入手できるコンテンツは、Internetで公開されているコンテンツに敵わないってことなんだとアッシは理解。
だから、
好きということのすさまじさ
という発言も理解できる。

巻末に両氏の中学生と大学生と対象とした講演の発言が収録されているよ。たぶん、当時のアッシがそれを聞いて完全に理解したかというと、それは疑問。でも、今の若い人はそれを理解できるのだと思う。うらやましい気分。
茂木さんの発言。
プロフェッショナルの定義というものは、自分のやっていることに快楽を感じる人。しかも、生物学的に単純な快感じゃつまらない。そうではなくて、仕事か勉強とかをいくらやっても飽きない人。
そうそう。まさにそれは脳科学でいうドーパミンの効果だと思うよ。脳に快楽を与えないとね。
フューチャリスト宣言 (ちくま新書 656)
フューチャリスト宣言 (ちくま新書 656)梅田 望夫

筑摩書房 2007-05-08
売り上げランキング : 43770

おすすめ平均 star
star「世界史の4つ目のリンゴ」ってこれだったのか!
star未来は予想するものではなくて創造するもの
star2人のフューチャリストに“疾走する悲しみ”を見る

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

応援クリックはこちら→にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

posted by りすじぃ at 11:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 50技術. 工学

2007年06月03日

海に潜る−地球環境のいま

『海に潜る−地球環境のいま』を読んだよ。アッシにとって海はイメージが沸きにくいけど…。

世界の海に生きる生物を話題した本。筆者は海を専門とする科学ジャーナリストの永田雅一氏。取り上げられた生物は、ジュゴン、マングローブ、ラッコ、ウニ、ナポレオン・フィッシュ、ユリカモメ、クルマエビ、ザトウクジラ、サメ、ウナギなど、多数。

その中で、ウニ、クルマエビ、ウナギなどは我々日本人の口に入るもの。その為に、世界の海で悲喜交々なことを起きている。

例えば、カルフォルニアの海では、
ラッコの好物を横取りし、舌鼓を打っているのは私たち日本人なのである。
と筆者。

そして、クルマエビは、
豊かなエビ資源を対象にしたエビトロール漁業と、マングローブを切り開いてのクルマエビ養殖は瞬く間に東南アジア各地に広がり、莫大な生産高につながった。
と。
ところが、次々とマングローブが切り開かれることで、他の漁業への影響が大きくなる。
先進国であり水産王国である日本としてやるべきことは、長期的に持続生産が可能な漁業の道を切り開いてやることで、マングローブを切り開くことではない。

アッシが口にする寿司ネタも海外からの輸入なんだろうけど、こういう背景を知るとちょっと考えさせられるよなぁ〜。
海に潜る―地球環境のいま (ちくまプリマーブックス)
海に潜る―地球環境のいま (ちくまプリマーブックス)永田 雅一

筑摩書房 1998-04
売り上げランキング : 882405


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

応援クリックはこちら→にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

posted by りすじぃ at 07:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 40自然科学

2007年06月02日

日本人の正体

『日本人の正体』を読んだよ。対談集は読みやすいけど、結論がない…。

養老孟司とテリー伊藤の対談集。『オバサンとサムライ』を新書化したもの。う〜む、こっちのタイトルの方が、中身を反映しているような…。

養老先生的には『バカの壁』での主張を対談風にすると本書になるかもって思えるくらい、主張している内容は同じ。当たり前なんだけど。

会話の中で出てくるのが、「男と女」、「日本と世界」。

「男と女」のテーマで興味深かったのが、以下の引用部。ちょっと長いけど、養老先生の言葉。
男の働き場っていうのは、もともと、いざというとき、つまり有事なんです。東南アジアの田舎なんかに行くとよくわかるけど、男なんて働いてないよ。昼間、働いているのは、ほとんど女ですよ。
「あんたたちは、いつ働くんだ?」って聞くと、「コーヒー豆の収穫のときだけさ」なんて言っている。
感動するなぁ〜、憧れるなぁ〜。こりゃ、ミジンコのオスと同じだ〜。

「日本と世界」のテーマでは本音と建前。養老先生も日本人の二重生活には気が付いている。阿部謹也氏の世間学と同じ考え方だよ。日本人論の定番になってきたね。
日本人の正体 (宝島社新書)
日本人の正体 (宝島社新書)養老 孟司

宝島社 2006-03
売り上げランキング : 30077

おすすめ平均 star
star言葉遊び
starマンガ本だコレ
starテリーに啓発されて本音を語る養老先生がいい!

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

応援クリックはこちら→にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

posted by りすじぃ at 14:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 30社会科学