2007年07月29日

理系白書 この国を静かに支える人たち

『理系白書 この国を静かに支える人たち』を読んだよ。サブタイトルがいいねぇ〜。

サブタイトルは〜この国を静かに支える人たち〜。「静かに」という副詞が何とも言えず理系の性質を現しているようで、何とも言えず嬉しくなる。

で、本の内容。日本社会は何事においても文系優位だと。特に地位や報酬など。理系離れが加速する中、頑張っている理系人もたくさん居る。それらの人々を紹介。

地位や報酬に文理で差があるのは分かったけれども、それ以外での理系の実態。大学院の話が後半は多数。ポスドク、研究費、大学の組織構造etc。アッシのお仕事にも関連する耳の痛い話ばかり。特に研究費の配分についての実感は本書と同じ。重点配分か、均等配分か…は永遠の課題なんだろうね。

本書を読むと、理系の悲哀ばかり。もともと小学校の頃から理科や算数の面白さを伝えられない教育の問題に行き着くような気がするんだけど。理科好きの小学校の先生ってそれほど多くはないんだろうなぁ〜。
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posted by りすじぃ at 06:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 40自然科学

2007年07月19日

森林からのニッポン再生

『森林からのニッポン再生』を読んだよ。山村暮らしに憧れはあるけど〜。

日本の森林を取り囲み、様々な視点から森林を語る本だよ。単なる自然学ではなく、どっちかというと社会学系の本かも。だから、森林というより、林業をイメージしたほうがいいかも。

森林に対する一般的な「常識」も覆す話題もあるよ。っていうか何度もそんな話が出てくる。世間の「常識」とは、単なるイメージでしかなく、実際とはかけ離れている場合が多いよね。
例えば、天然林と人工林。どちらが優れているかなんて一概には言えない。でも、イメージとして、「天然林>人工林」という「常識」はあるかも。環境にやさしい人工林だってあるし、生物多様性の高い人工林だってあるってわけ。

そして、自然と人との関係性。
人間と自然を対立物として見るから、人がいなくなっても自然は困らないと思いがちだが、実は自然も人間に依存している面があり、人がいなくなると困るのではないか。
人間は、否応なくキーストーン種になった。キーストーンとは、生態系全体に影響を及ぼす核となる生物種のことだ。
<中略>
もし人間がいなくなれば、自然界も大変動を引き起こすだろう。
…と筆者。まさにおっしゃる通り。「自然とはシステム」であるというのも、この一文が意味することを同じだよね。

最後にマニアックな薀蓄を。
明治の半ば頃、もっとも人口の多い都道府県は、新潟県だとさ。米どころとして人口扶養力が高かったからとの分析。
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posted by りすじぃ at 19:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 60産業

2007年07月13日

意識とはなにか

『意識とはなにか』を読んだよ。脳という物質の振る舞いが、どうしてこうも悩ませるのか…。

テーマはいつもの「クオリア」。
そして、<あるもの>が<あるもの>であることの同一性の認識がどのようなものであるかを、それを様々な角度から分析する。

まずは、「やさしい問題」と「むずかしい問題」の議論。どんな問題でも、やさしく扱えもするし、むずかしく扱えもする。これが何とも不思議。ところが、「むずかしい問題」は「やさしい問題」の前提条件であると筆者。「むずかしい問題」を封印することで、「やさしい問題」が解決するから。
ここで、「やさしい問題」、「むずかしい問題」とは具体的に何か?という点には触れないよ。本書を読んで欲しい。

あと、「ふり」の議論。これも、「やさしい問題」と「むずかしい問題」の応用編。結局は、「むずかしい問題」の封印なんだけど。

「クオリア」は常に生成されるものだと。「心の考古学」という表現も。小学生の<私>と今の<私>は当然違う。<私>が感じるクオリアは、さまざまなものの関係性によって生成されたものであるから。

分かったような、分からなかったような。でも、イメージとして「クオリア」が頭の中で理解したような…。あ〜、これは完全に「むずかしい問題」だ〜。
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posted by りすじぃ at 06:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 10哲学

2007年07月01日

事物はじまりの物語

『事物はじまりの物語』を読んだよ。日本人の創意工夫がよく分かるよ。

物事のはじまりをまとめた本。条件として、「日本人の」、「江戸から明治にかけての」が付くけど。

取り上げたテーマは、解剖、スキー、石鹸、洋食、アイスクリーム、傘、国旗、幼稚園、マッチ、電話、蚊帳・蚊取り線香、胃カメラ、万年筆…で全部。

ちょっとした薀蓄話なんだけど、それぞれが楽しい話だよ。

大黒屋光太夫はスキーしなかったとか、国旗が以外に新しいものだったり。
電話の事始め。「申す、申す。」が「もしもし」として今でも使われている。この「もしもし」って単独で聞いてみると変な感じ。
胃カメラの項も面白い。昔はずいぶん太い胃カメラを飲み込んでいたんだね。光ファイバー様々〜。

時折、筆者の思い出話が出てきたりするのもワンポイントで楽しい。事務所のことを「帳場」と書いてあっり、洋傘を「蝙蝠」と呼んで不気味がられたり。
職場で「帳場」って言葉、使ってみようかなぁ〜。
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posted by りすじぃ at 08:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 00総記